自治体封筒の集め方
今日は自治体封筒の集め方について、入門・初級・中級に分けてお伝えしてみようかと思います。なお、便宜的に封筒と書き表しますが、具体的には自治体及び官公庁が発注し作成しているものを差します。
封筒を集める 〜入門編〜
自分の家に届いたものを集める
年に一回くらいはお住まいの自治体から何かしら郵送で届くことがあるのではないかと思います。封をカッター(なければハサミ)で端を切り取ってしまわないように開け、元の寸法を維持したうえで保管します。
国保にも加入していないし結婚もしていない、ごくごく一般的な会社づとめの独身世帯の方だとなかなか封筒が届きませんが、家に子どもがいたり、福祉的な受給があったりすると、一年でも複数集めることが出来ます。 毎年の封筒を定点的に観測するだけで、「あれ? 去年と違う」という部分が見つかるので面白いですよ。
封筒を集める 〜初級編〜
自分の家に届く封筒を増やす
いわゆる「ふるさと納税」をすると、居住していない自治体から封筒の届く確率がぐんとあがります。私は、封筒目当てにふるさと納税をしていた時期がありました。
ただし、ふるさと納税をしてやってくる封筒が角2というやや大きいサイズの封筒であることはけっして珍しくありません。
自治体の広報や観光パンフレット等が入っており、史料的価値も高く、「大きい封筒は不要」なんてことは決してないのですが、個人的に保管するには大きく、また、スキャンして取り込むことも難しいので、気軽に集められるかというとやや難しいものです。とはいえ、手に入れば喜んで大切に保管します。 なお、個人的な信念のため、ここ数年は私自身はふるさと納税を行っていません。子供が二人おり、居住自治体には恩恵しか受けていないため、最大限住民税を住民登録地に納付したいからです。
封筒を集める 〜中級編〜
ここで念の為、私の気持ちを表明しておくと、「私のように自治体封筒を集めている人がいたら話してみたいものの、私のような趣味の人が多くてもどうかと思う」というものがあります。この趣味を深めるのは私だけでいいのだという狭量な部分があるのです。 ただし、私だけが集めていても到底集まりきらない。という葛藤のもとで、「封筒集めてみたいな」という人に中級編までは紹介するか……という趣旨になりました。第一人者として広く認められるようになったら、封筒集め手を増やすためにもう少し手の内を明かすかもしれません。
人に頼む
もったいぶっておいて割と普通に見える手段なのですが、これがなかなか難しい。
まず、封筒を集めているという話をしても基本的にはその場で「うける」といわれておしまいです。20を超える自治体の人に話をしても、これは意義がありますね……と共感されたのはたった1名でした。
そして、覚えてもらったとしても、普通、封筒は捨てます。「集めてたんだよね」といってもらえることはなかなか期待できない。
つまり、「封筒を集めている人間」というブランディングを意識的にやらないと人に頼んでも集まらないのです。逆に、それさえ出来れば、自分の居住している自治体以外の封筒が定期的にいただけてめちゃくちゃ面白いのですが(定点観測が醍醐味でもあるので)。
「この茨城県の封筒ください!!!」と言われて理解できますか? いやまぁ万人が理解しても、それはそれでちょっと「ケッ」となるんですが。
でも、tumblrをやっているおかげで、本当に知らない人から封筒を寄贈していただくこともありました。地道にやっていると、ふと、直接繋がりのない人から封筒に関する情報を教えていただけることもあります。こういうふとした縁のにおいこそ、ひとが趣味を持つ理由なのかもしれません。
封筒集めのポリシー
govenvelope.tumblr.com封筒を集めること自体に大したポリシーはありません。重複も汚れもどんとこい。とにかく集まった封筒を眺めて、うんうん面白いなあと思うに過ぎないのです。 ただし、集めた封筒を公開することに関して、私に三つポリシーがあります。
- 封筒の個人情報は排除する
- 収集方法は基本的に開示しない
- 公開に問題がありそうな場合、必ず提供していただいた先に確認する
いずれも書き並べてみると普通なのですが、特に2番については、ややもすると「あいつに封筒を渡したくない」という信用問題にかかわるのでセンシティブになっています。あの人がどこに住んでいるだとか、こんなところから集めているということは自分もお願いしようかなだとか、そういう影響が出ると責任をとろうとしてもとれなくなる恐れがあるからです。 インターネットでなく、四方山話としてお伝えするには実に奥深いエピソードがいくつかあるのですが……。 3番についても、「封筒を集めていて、インターネット(tumblr)に載せている」という情報を伝えることなく、個人的に譲ってもらった場合に、基本的には確認するようにしています。これも「勝手に載せやがってあいつにはもう」となる方が困るからですね。あくまで自治体封筒の面白さはせっかくだし発信しておきたいな程度のもので、集めることそのものが目的なので、その目的が崩れてしまったらどうしようもありません。
そんなわけで、tumblr更新はおろそかではありますが、封筒の集め方を少しだけご紹介しました。ご協力いただける場合はいつでもご連絡ください。