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自治体封筒評論家の運営するブログ

続・同じ封筒、違う封筒(解決編)

一つ前のブログ記事の解決編だ。

同じ封筒、違う封筒|横浜市長選挙に伴う選挙管理委員会の封筒 - govenvelope.note

やはり同じ選挙でどうして封筒の様式がこうも異なるのか気になってしょうがない。と、迷惑は承知で横浜市のとある区の総務係へ問い合わせてみた(選挙管理委員会は、選挙が終わると大体バラされて総務係に置かれたりする。常置されている選挙管理委員会もあるが、兼務のような取り扱いになっている、はず)。

投票の案内は18区統一された封筒を利用している

結論からいうと、窓が二つの方が「統一された様式」である。18区統一された様式を利用していると聞いたときにはなんだか感動した。やはり、様式なのだ。 f:id:uniR:20210906140045j:plain

こちらが、「18区統一様式」である。大きな横浜市全てに基本的にはこの様式の封筒が利用されていると考えるとなかなか壮大な気持ちにならないだろうか。皆、封筒を開けて投票するか検討してくれただろうか。民主主義の元にこそ、みのり豊かな自治体封筒が存する……というのはちょっとポエジーにすぎるが。

では、鶴見区のような、右下に窓の開いていない封筒、これはなんなんだろうか。

対応してくださった職員の方によると、世帯分離等をしておらず、単身者でない場合は、「統一された様式」を利用しているようだった。一方、単身者向け(単身世帯向け)のものは、窓が一つの封筒を利用している、とのこと。なぜわざわざ分けているのかまでは聞けなかったが、下記のような理由もあるかもしれない。

  • 封緘前のチェック効率化(単身者向けのものは封書の重さが一意に定まるため、封緘チェックが簡素化できるはず)
  • 郵便発送時の仕分け効率化(上記とほぼ同じ理由。窓が一つのものは25g以内で送れるのかもしれない)

もちろん、これはただの推測に過ぎない。全部同じでいいところをあえて分けた理由が何かあれば、そこに地方自治の神が宿っていると思わないだろうか。

とにかく、夜中に抱いた疑問がやや解決したことで、非常にすっきりした。18区統一した様式、というのが何より良かった。訳のわからない疑問に、丁寧に対応いただいたとある区の総務係の職員の方には感謝が絶えない。横浜市の素晴らしい行政が実ることを祈り、取り急ぎの解決編としてこのブログを記した。